クレジットカードの暗証番号を忘れてしまったときは、電話や会員向けのWEBサイト、アプリなどを通してカード会社に連絡しましょう。
暗証番号を忘れたときの状況ごとに、必要な手続きを以下にまとめました。
状況 | 必要な手続き |
---|---|
暗証番号を忘れたから確認したい | 暗証番号の照会 |
暗証番号を忘れて入力を誤り、カードにロックがかかってしまった | カードの再発行暗証番号の変更、照会 |
暗証番号を忘れたから、新しい番号を設定したい | 暗証番号の変更 |
暗証番号の照会手続きは、カード会社へ連絡し、暗証番号の書かれたハガキを郵送してもらう方法が一般的です。
最近ではWEBサイトやアプリにログインし、オンライン上ですぐに暗証番号を確認できるカードも増えていますが、郵送の場合は1週間程度かかるので早めに手続きしましょう。
手続き方法がよくわからない場合は、とりあえずカード会社へ電話して暗証番号を忘れた旨を伝えてみるのも良いでしょう。一部のカード会社では、電話で暗証番号を確認できる場合もあります。
暗証番号の入力を何度か連続して間違えてしまうと、カードにロックがかかり、暗証番号を使った取引ができなくなるため注意が必要です。
ICチップ付きのカードにロックがかかってしまった場合、物理的にロックの解除ができないため、カードの再発行が必要になります。
再発行になると、カード会社によってはカード番号が変わったり、再発行手数料が発生したりして手間や費用がかかってしまいます。
そのため、暗証番号を忘れてしまったときは、思い当たるものを入力してみるのではなく、カード会社へ連絡して暗証番号を確認しましょう。
なお、ロックがかかってしまった場合でも、サインでの決済や、暗証番号の入力が不要なネットショッピング、コンビニなどでのタッチ決済は利用できます。
クレジットカードの暗証番号を忘れたときの確認方法を紹介

暗証番号を確認する方法はいくつかあり、カード会社によって手続きが異なります。
アプリやWEBなどでの確認に対応しているカードなら、その場ですぐに暗証番号を確認できますが、書面での通知を待つ場合は1週間程度かかるのが注意点です。
とりあえず何をしていいか分からない場合は、カード会社へ連絡して確認方法を聞いてみてもよいでしょう。
カード会社の電話番号は、カードの裏面に記載されているほか、会員向けのアプリやWEBサイトに記載されています。
以下は、暗証番号のよくある確認方法です。
- ハガキ郵送で番号を確認する
- アプリやWEBサイトなどオンラインで確認する
- カード会社に電話で確認する
ハガキ郵送で番号を確認するのが以前からある一般的なやり方
以前からある一般的なやり方は、暗証番号が書かれたハガキを郵送してもらう方法です。
ほとんどのカード会社が採用している方法なので、他の方法で暗証番号を照会できない場合は、この方法を実践しましょう。
ハガキ郵送の申請方法は主に以下の3つです。
- WEBサイトやアプリから申請する
- 自動音声応答サービスへ電話して申請する
- コールセンターへ電話して申請する
多くのカード会社では、WEBサイトやアプリからの申請と、自動音声応答サービスからの申請の両方が用意されています。
カード会社によって用意されている窓口が異なるので、カード会社の公式サイトで確認してみてください。
いずれかの方法で暗証番号照会の手続きを申し込むと、1週間程度で暗証番号の書いてあるハガキが登録している住所に送られてきます。
ハガキ郵送を申し込む際は、カード番号の入力が必要になるため、手元にカードを用意したうえで手続きするとスムーズです。
また、カード会社に登録している住所を引っ越したあとに変更していない場合は、ハガキが自宅に届かないことがあります。
ハガキの請求手続きをする前に、カード会員情報の住所を現在の居住地へ変更しておきましょう。
ハガキ郵送の申請手続き自体は簡単ですが、ハガキが届くまでに時間がかかることがデメリットです。
暗証番号を忘れたことに気づいたら、なるべく早めに手続きすることをおすすめします。
すぐに暗証番号を確認したい方は、次に紹介する方法も参考にしてみてください。
なお、ICチップが付いていないカードの場合、郵送の手続きしか受け付けていないことがほとんどです。
アプリやWEBサイトといったオンラインで確認する方法がある
最近では、会員向けWEBサイトやアプリにログインして、オンラインですぐに暗証番号を照会できるカードもあります。
ハガキ郵送とは異なり、WEBサイトやアプリの画面上で、その場で確認できるのがメリットです。
JCBカード、セゾンカード、イオンカード、楽天カード、アメックスカード、三菱UFJニコスカードなどは、WEBサイトやアプリへログインし、画面上で暗証番号を確認できます。
エポスカードの場合は、アプリから暗証番号の通知手続きをすると、SMSで暗証番号が通知されます。
- WEBサイト「MyJCB」にログイン
- トップ画面上部のメニューより「お客様情報の照会・変更」を選択
- メニュー内の「暗証番号の照会」を選択
- 「カード暗証番号照会」メニューの「確認する」を選択
- カード有効期限・セキュリティコードを入力し「照会する」を選択

MyJCBのメニューから暗証番号の照会画面に進むことができる

カードの有効期限やセキュリティコードを入力することで暗証番号を確認することができる
ただし、JCBカードのWEBサイトで確認できるのは暗証番号4桁のうち下2桁のみなので、4桁すべて確認したい場合は、自動音声応答サービスにて暗証番号の書かれたハガキを郵送依頼しましょう。
また、ほかのカード会社においても、ICチップなしのカードなど種類によってはオンラインでの確認に対応していないこともあります。
WEBサイトやアプリで照会できない場合は、ハガキ郵送の請求手続きを行ってください。
カード会社に電話で確認できる場合もある
基本的には、カードの暗証番号はセキュリティ上の関係で、カード会社のオペレーターに問い合わせて暗証番号を教えてもらうことはできません。
しかし、一部のカード会社では、電話で暗証番号を確認できる場合もあるため、WEBやアプリでの暗証番号照会に対応しておらず、急ぎで確認したいときは活用してみてください。
例えば、三井住友カードでは、WEBやアプリでの即時照会に対応していませんが、下記の窓口に連絡して暗証番号を教えてもらえることがあります。
- 窓口:ご利用案内デスク
- 電話番号:0570-001-054
- 営業時間:9:00〜18:00(12/30〜1/3休)
暗証番号を案内できないケースの場合は電話で受付ののち、後日書面で通知されることもあるため、覚えておいてください。
複数回間違えてロックがかかってしまうとカード再発行になる
暗証番号を複数回間違えてしまうと、カードのICチップにロックがかかってしまうため注意が必要です。
ロックがかかるまでの回数は、各カード会社どこもセキュリティの関係で非公表ですが、おおむね2〜3回ほど連続で間違えるとロックがかかってしまいます。
2回連続で間違えた後にカードが使えなくなった場合は、ロックされた可能性を疑ってみましょう。
ロックがかかってしまうと、暗証番号を入力する方法でのカード決済ができなくなってしまいます。
ロックがかかった場合、ICチップ付きのカードは再発行が必要になってしまうため、不安な場合は一度入力を間違えた時点で、暗証番号照会することをおすすめします。
カード会社によって異なりますが、再発行になるとカード番号が変わる場合があります。
公共料金や携帯代金などの継続的な支払いや、ネットショップの支払いなどにカード番号を登録している場合は、各サービスに登録しているカード情報の変更が必要です。
また、JCBカードなど一部のカード会社では、暗証番号ミスでのロックによるカードの再発行には、手数料がかかってしまうこともあります。
再発行になると新しいカードが届くまでに1〜2週間程度かかるため、手間や時間をかけないためには、ロックがかかってしまう前に暗証番号を確認したほうが良いでしょう。
クレジットカードの暗証番号を忘れやすいなら新しい番号を設定しよう
クレジットカードの暗証番号が忘れやすい数字の場合は、新しい番号を設定することも検討してみてください。
暗証番号の変更方法はカード会社によって異なり、ICチップが付いているかによっても異なる場合があります。
主な変更方法は以下の3つです。
- 新しい暗証番号が登録されたカードを再発行する
- ATMで暗証番号を変更する
- 自動音声サービスで暗証番号を変更する
カードの暗証番号変更は、WEBサイトやアプリ、電話などで手続きが可能です。
一般的には、暗証番号を変更するための書面を請求し、カード会社へ返送したのちに、新しい暗証番号のカードが再発行されます。
現在発行されているクレジットカードには、ほとんどICチップが搭載されています。
ICチップ付きカードの場合、同じカードでの暗証番号変更ができないため、新しい暗証番号を登録したカードを再製する必要があります。
ただし、一部のカード会社では、ATMを使って自分で暗証番号を変更できます。
カードを再発行する手間や時間がかからないため、対象のカードを持っている方におすすめの方法です。
また、ICチップが付いていない磁気カードの場合、自動音声サービスに電話してすぐに変更できるカードもあります。
なお、新しい暗証番号を設定する際は、忘れにくくて自分にしかわからない数字を設定しましょう。
第三者に推測されやすい番号だと、財布に保管していて万が一紛失や盗難にあった場合に、免許証や身分証明書から暗証番号を推測され、不正利用されてしまうリスクがあるため注意が必要です。
カードの暗証番号の変更方法
代表的なクレジットカードの暗証番号の変更方法を、以下の表にまとめました。
暗証番号を変更する方法 | 該当カードの例 | 手続き方法 |
---|---|---|
新しい暗証番号のカードを再発行する | 三井住友カード | WEB |
セゾンカード | WEB、電話 | |
イオンカード | WEB、アプリ | |
エポスカード | WEB、アプリ、エポスカウンター | |
楽天カード | WEB | |
dカード | WEB | |
アメックスカード | 電話 | |
三菱UFJニコスカード | WEB、電話 | |
ATMで暗証番号を変更する | JCBカード | ATM |
ダイナースクラブカード | ||
自動音声サービスで暗証番号を変更する | ICチップなしの磁気カード | 電話 |
新しい暗証番号のカードを再発行する
手続きとしては、WEBサイトやアプリにログイン、または自動音声応答サービスを使って暗証番号を変更するための書面を取り寄せます。
エポスカードの場合は、マルイ店舗内にあるエポスカウンターでも申し込みが可能です。
書面到着後、必要事項を記入・捺印のうえカード会社へ返送すると、1週間〜10日ほどで新しい暗証番号が登録されたカードが郵送されます。
新しいカードが届いたら、古い暗証番号のカードはハサミを入れて処分するか、カード会社によっては返送が必要な場合があります。
ATMで暗証番号を変更する
ICチップ付きのカードでも、JCBカードやダイナースクラブカードでは、再発行せずにATMで暗証番号を変更できます。
どちらもセブン銀行ATMにて手続きが可能です。例えば、JCBカードの場合、次の手順で暗証番号を変更できます。
- カードをATMに挿入する
- 「暗証番号変更」ボタンを押す
- 現在の暗証番号(4桁)を入力する
- 新しい暗証番号(4桁)を入力する
- 確認のため2度入力する
- カードと利用明細票を受け取って完了
ATMで暗証番号を変更するためには、現在の暗証番号を入力する必要があるため、現在の暗証番号が不明な場合は先に暗証番号照会の手続きをしましょう。
また、ICチップが付いていないカードや、ICチップ付きでも一部利用できないカードもあるため、その場合は別の方法で変更してください。
自動音声サービスで変更する
磁気カードを扱っているカード会社では、自動音声サービスに電話して変更できる場合もあります。
ATMでの手続きと同様に、現在の暗証番号の入力が必要となります。
電話にて変更手続き完了後、1週間ほどで暗証番号変更通知が届きます。
暗証番号を忘れないためのコツやNGな番号など
クレジットカードの暗証番号は、自分が忘れにくい数字であり、第三者が予測しにくい数字が適しています。
例えば、以下のような個人的に思い入れのある数字だと忘れにくく、自分にしかわからない数字のため暗証番号に適しています。
暗証番号に適している数字の例
- 好きな会社の株式番号
- 好きな歴史上のトピックの西暦年
- 生まれたときの体重や時間
- 趣味や好きな人に関係する数字
ただし、本人の誕生日や電話番号、車のナンバーなど、第三者から類推されやすい数字は設定しないようにしましょう。
暗証番号に適さない数字の例
- 自分の誕生日
- 電話番号
- 住所の番地
- 車のナンバー
- 名字や名前に関連する数字(斎藤→3110など)
- 4桁の同じ数字(0000、9999など)
- 単純な数字の昇順、降順(1234、9876など)
また、不正利用のリスクを防ぐため、暗証番号は第三者に見られないよう安全に保管する必要があります。
カード券面にマジックなどで書いておくことは、絶対にしてはいけません。
暗証番号を書いたメモなどと一緒に持ち歩くことも危険です。万が一、財布ごと紛失・盗難した場合、カードと暗証番号の両方を盗まれてしまうリスクがあります。
出先でメモなどを確認しなくても、すぐにも出せる暗証番号を設定しておくことが大切です。
暗証番号が必要になるときと、不要なときを解説
クレジットカードの暗証番号は、主に店舗で買い物をするときなどに、カードの所有者であることを証明するために入力が必要です。
しかし、ネットショッピングを利用するときや、少額の買い物をするときなど、暗証番号の入力が不要なケースもいくつかあります。
最近では、カードを端末にかざすだけで買い物ができるタッチ決済も普及しています。
暗証番号が不要なケースを把握しておけば、万が一暗証番号を忘れてしまったときでも慌てることなく対応できるでしょう。
ただし、高額な買い物など、暗証番号を入力しないと利用できない場面もあるため、番号を忘れてしまった場合は早めに確認しておくと安心です。
暗証番号が必要なとき
クレジットカードの暗証番号は、主に以下のときに必要になります。
- 店舗での買い物
- キャッシングサービスを利用するとき
- 券売機でのチケット購入
- 切符の購入
- 電話で音声自動応答システムを利用するとき
ICチップ付きカードをカード端末に差し込んで決済するときは、基本的に暗証番号の入力が必要です。
特に、高額な商品を購入したり、海外で買い物をしたりするときに暗証番号の入力を求められることがほとんどです。
なお、海外での買い物は、暗証番号と合わせてサインを求められる場合もあります。
また、ATMでクレジットカードのキャッシング機能を使うときにも暗証番号の入力が必要です。
このように、暗証番号なしではカードを利用できない場面があるため、忘れてしまった場合は早めに確認することを推奨します。
暗証番号が不要なとき

タッチ決済では暗証番号は不要となる
一方で、以下のようなときは暗証番号が不要です。
- サインで決済するとき
- ネットショッピングを利用するとき
- サインレス決済やタッチ決済を利用するとき
店舗によっては、暗証番号ではなくサインで決済できる場合があります。
サインの記入により決済する際は、カード裏面と同じサインが必要になるため、事前に署名しておくようにしましょう。
ネットショッピングを利用する際は、暗証番号の代わりにカード番号と有効期限を入力することが一般的です。
セキュリティを高めるためにセキュリティコード、カード会社に登録した追加認証のIDやパスワードを入力する場合もあります。
また、ネットショップのなかには、個人情報を盗む悪質なサイトも存在するため、怪しいサイトではカード情報などを入力しないようにしましょう。
サインレス決済を利用するときも、暗証番号の入力は不要です。
サインレス決済は、コンビニやスーパー、ドラッグストア、高速道路の料金所など、回転率を上げる目的で導入している店舗において利用できます。
カードをレジ端末にかざすだけのタッチ決済も、サインレス決済の一種です。
注意点としては、サインレス決済を使える店舗でも、1万円以上など一定金額を超える買い物をする場合は、不正利用を防ぐための対策として暗証番号が必要になります。
タッチ決済が使えない場合は暗証番号が必要になるため、すぐに思い出せるように管理しておくことが大切です。
よくある質問(Q&A)
以下は、クレジットカードの暗証番号を忘れた場合のよくある質問です。
- 暗証番号とセキュリティコードの違い
- ロックがかかってもタッチ決済は使えるのか
暗証番号とセキュリティコードの違い
暗証番号とセキュリティコードは、どちらもカードを利用する際に本人確認を証明するためのものですが、番号の管理方法や使用する場面が異なります。
暗証番号とは、カード申し込み時に設定する4桁の数字です。
カード券面には記載されていないため、忘れないように覚えておく必要があります。
主に店舗で買い物をする際、ICチップ付きのカードで支払う場面で入力が求められます。
セキュリティコードとは、カード裏面に印字されている3〜4桁の番号です。
カードによっては、カード表面のカード番号付近に印字されている場合もあります。
セキュリティコードは、主にオンラインショッピングなどネット決済をする際に必要となります。
ロックがかかってもタッチ決済は使えるのか
暗証番号を繰り返し間違えてカードにロックがかかった状態でも、タッチ決済は使用できます。
ロックがかかった場合に使えなくなるのは、暗証番号の入力が必要な取引です。
タッチ決済の場合、暗証番号の入力が不要で、端末にカードをタッチするだけで決済が可能なので、暗証番号の入力ミスによりロックがかかってしまっても使えます。
ただし、一定金額を超えると暗証番号の入力が必要なことがあるほか、タッチ決済に対応している店舗でしか使用できません。
暗証番号の入力が必要になる場合に備えて、ロックされてしまったら早めにカード会社へ連絡することを推奨します。